しなのいえ工房が手がけた家を
ご紹介します。

中野市東山の家

所在地 家族構成
中野市東山 夫婦2人+子ども2人
竣工年 延床面積
平成30年2月 86.12㎡

【コンセプト】
30代のご夫婦と2歳のお子様が美しい景色を眺めながら楽しく暮らせる家。
敷地東側には桜の木があり、その向こうには里山が広がるので、リビングから景色を楽しみます。また、2階には東向きのバルコニーを設け、ランドリースペースや景色を楽しみながらティータイムなどに活用。
200mm断熱とトリプルガラスで暖かな室内環境を作り出すと同時に、西側道路の交通量の多い喧騒をシャット。

上棟

季節の変わり目ということもあり。お天気の心配もありましたが、暖かい晴天の中での建前ができました。
構造面はもちろん耐震等級3をクリア。

防湿処理

断熱材の室内側にインテロ(可変調湿シート)を覆います。インテロは周囲の湿度に応じて適切な湿気調節ができる賢いシートです。それにより、構造内部の湿気滞留やカビの発生を防ぎ、構造内部・断熱材を保護します。

【夏】
湿気の流れは外から中へ
→透湿抵抗を下げて湿気の流れを良くする
→湿気が構造内部に留まることなく室内側へ
→構造内部の夏型結露を防ぐ
【冬】
湿気の流れは中から外へ
→透湿抵抗を上げて構造内部への湿気の浸入を防ぐ
→室外側の断熱材にタイベック(防水透湿シート)により、構造内部の湿気は外に排出

200㎜断熱の窓廻り(防水処理)

今回は窓の取付位置を外壁仕上げのラインより奥へ引っ込めることで、外観をフラットに見せる工夫をしています。
しかし、この取付方法は雨仕舞が難しく手間がかかります。

窓が取りついた状態から、防水処理のされた窓フレームを上から取り付けます。フレーム自体は付加断熱厚分(厚さ100㎜)確保されており、断熱材を支持する役割もあるため、開口の無い壁のタイベック(防風防水透湿シート)と同じラインで切れ目を入れることなく、窓際までタイベックを回して施工することができます。
こうすることで、万が一外壁裏に水が浸入しても木材や断熱材が濡れることがありません。

200㎜断熱の窓廻り(庇)

庇の出は、夏は太陽の日射が入らないよう遮蔽効率を高め、冬は太陽の日射を室内に取り込める、ちょうどいい寸法にする必要があります。

200㎜断熱の窓廻り(水切り)

水切りにGUTMANN(グットマン)という製品を使いました。
グットマンはアルミ製で耐候性にとても優れています。
一番の特徴は、外壁と水切り本体が直接接触しないように設計されているところです。(写真赤丸の部分)
こうすることで水切りから外壁への吸水がなく、長期に渡り美しい外壁を守ることができます。

【完成】200㎜断熱の窓廻り

スッキリとした仕上がりとなりました。
完成時はとてもシンプルに見えますが、このようないくつもの工夫により作られています。

【完成】外観

外壁はデラクリート下地+ロイヤラン(ドイツ製シリケート塗料)で、里山を背景とした街並みにとけ込みます。
無機質材料なので、カビが生えず、長期間メンテナンスフリー。
ポーチはファサードラタン仕上げでアクセントをつけています。
バルコニー床組にはACQ材を使用し、木質感を強めながらもメンテナンスフリーとしています。

【完成】バルコニー

里山の美しい眺望を眺められる広々としたバルコニーを設けました。

【完成】玄関ポーチ

道路の交通量が多いので、スノコ貼で目隠しを。
また、中野市は雪がたくさん降るので、屋根を設け濡れずに玄関の出入りできるようにしました。
外部収納は年に数回しか使用しない季節用品や、防災用具を収納するのに便利です。

【完成】LDK①

延べ床面積24坪で4人家族が快適に暮らせるよう、リビング・ダイニング・キッチンが一体の、居場所を散りばめた豊かな空間となるよう考えました。
障子をフルオープンにして景色を楽しむこともできます。

収納はもちろん造作。
リビングに散らかりがちな小物を収納することができます。

【完成】LDK②

床材は長野県産の赤松。壁・天井はデコパピア(ドイツ壁紙)+ビオシール(ドイツ製シリケート塗料)で仕上げ、マットで落ち着いた空間としました。

【完成】階段

LDKに階段を設けました。2階に上がる時に必ずLDKを通るので、家族とのコミュニケーションがぐっと増えます。
また壁がなくオープンになっているのでベンチにもなります。

【完成】キッチン収納

大型家電やゴミ箱もすっきり納まります。
デスクは奥様の家計簿の記録やPC作業に。

【完成】玄関

土間スペースの収納と下駄箱を広々と設けました。
玄関ドアは温かな木の質感が、やさしい家の顔を演出する「スウェーデンドア」。

【完成】子ども部屋

並びあった2つの部屋の仕切りを壁にするのではなく、ベッドと収納を兼ねた家具を造作しました。
二段ベッドと収納部分、上下で奥行きを変えることで、無駄なスペースを生まない設計にしました。
平面上のみで考えるだけでなく上下の空間もうまく利用すると、それほど広くない部屋でも充実した環境をつくることができます。

【完成】障子

縦横の桟の太さが同じ「吉村障子」。
閉めた時まるで一枚の障子に見えるようにデザインされています。