しなのいえ工房が手がけた家を
ご紹介します。

高山村中山の家

所在地 家族構成
上高井郡高山村 大人3人
竣工年 延床面積
平成28年4月 144.10㎡

「家が寒いのだけは絶対嫌だ!」
冬になると外気気温が氷点下にもなる長野県高山村。気温が寒い立地に立つお家には「高断熱・高気密」が必要でした。今回は「高断熱・高気密」とプラスして、「200㎜断熱」を採用いたしました。さらに最新の放射冷暖房システムを導入し、冷暖房を行っても不快な気流が発生せず、まるで森の中にいるような、自然にやわらかい心地の良い室内気候をつくります。また無垢のヒノキ床、杉の外壁、パインの軒天など上質な木々をふんだんに使用。完全オリジナル設計の木製家具は使用者の使い勝手を最優先としたデザイン。いつも触れるところにはやさしい自然素材を使用しています。

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基礎工事開始

基礎を打設する部分を掘り(根切)、建物の重さをしっかりと支えるように根切底を転圧機で締め固めます。基礎の底面の形状に地面を綺麗にならし、防湿シートを敷いて、捨コンを打ち、鉄筋を組んで…と数多くの工程を経てようやく基礎が完成します。
「何事も基礎が大事」
万が一、基礎が歪めばその上に建てられる建物も…というわけで。いずれは見えなくなってしまう部分であっても、基礎屋さんによる丁寧な作業が光っておりました。

基礎配筋

基礎配筋の様子です。
このあと鉄筋を覆うようにコンクリートを打設。内部で基礎に掛かる引張力に対抗する役割をもちます。一見固くて強いコンクリートですが、引っ張られることは得意ではありません。その引張強度は圧縮強度と比べ10分の1以下と言われています。そのコンクリートの弱点を補うのが鉄筋の役割です。上からの建物重量の圧縮に耐えるだけでなく、風や地震の際に基礎には様々な力が加わるのでとても重要な部分となります。

構造計算どおりの間隔に並べ鉛線や溶接で留めて、基礎形状を形作っていきます。鉄筋の下にぽつぽつと見えるものはスペーサー(通称さいころ)で、鉄筋をしっかりとコンクリートで覆う為の厚みを確保するものです。

上棟(1)

11月某日大安。
N様邸新築工事の上棟が行われました。

翌日から雨が続く予報でしたが、晴天にも恵まれた上棟日和でございます。
それまで、図面やパースで見ていた建物が、実際にその姿を現す上棟式。
クレーンと職人さんの息の合った作業でどんどん柱・梁が組みあがっていきます。

上棟(2)

同日16:00頃。

屋根も形になり建物の全景が見えてきました。
これだけのものが一日で建ってしまうことに、いつもながら驚いてしまいます。

屋根に緑色に見えているのは耐水性のあるルーフィングシートです。
このあと建物外周をシートでまいて翌日からの雨に備えました。

怪我や事故もなく、天候にも恵まれとても縁起の良い上棟を行うことができました。

付加断熱工事(1)

N様邸では105mmの充填断熱の外側に断熱材を入れる付加断熱が採用されています。
写真にある青い部材はKMブラケットといい、外壁を保持しながら断熱材を充填する空間を確保する為のものです。
材質に熱伝導率の低いポリカーボネートを使用している為、木材で下地を組むよりも、外部からの熱が伝わりにくくなります。

付加断熱工事(2)

こちらが付加断熱を施工した状況です。
この上に透湿防水シートを貼り、外壁を仕上げていきます。
この住宅の年間の暖房用エネルギー消費量を灯油に換算してみると、充填断熱のみの場合の消費量は640リットルとなりますが、付加断熱を施工するとその消費量は440リットルとなり、およそ200リットルの節約となります。
灯油の価格を100円/Lとした場合、年間で20000円の節約をすることが出来る計算です。

付加断熱工事のイニシャルコストを回収するには少々時間はかかりますが、
N様邸は長期優良住宅として設計されているので、耐久年数は75~100年。十分に付加断熱コストを回収できる建築年数です。
なにより、200mm断熱の家は快適さが違います。室内気候のやわらかさを見学会の時にご紹介できればと思います。





気密工事(1)

写真は外壁の室内側へ厚さ0.2mmの気密シートを施工した写真です。
断熱材は湿ると断熱性能が著しく低下するる為、室内で発生した湿気から気密シートで断熱材を湿気から守ります。
気密シートのつなぎ目には隙間ができない様に気密テープを貼り、気密シートで室内の湿気が壁内に入らないようにしています。

気密工事(2)

天井断熱材吹込み前の気密シート施工写真です。
このような柱や筋かいの取合い部分にも隙間ができないように、気密テープを使用し隙間なく施工していきます。

デコパピアとビオシール(1)

 N様邸の一室の写真です。一見すると天井も壁も仕上がっている様に見えますが、実はこれ「デコパピア」というドイツ製の塗装下地用の壁紙です。デコパピアには表面がスムーズなファインタイプと、ざらついた感じのラフタイプがありますが。今回使用したものは表面がスムーズなラフライプ。
近くで見ると少し厚めな和紙の様にも見え、手触りはとても柔らかくサラサラとしています。
このままでもとても綺麗で私は好きですが、今回はこの上に塗装を施していきます。

デコパピアとビオシール(2)

 こちらは仕上げの塗装を施工した写真です。ビオシールというドイツ製の塗料で、病院や幼稚園、学校、または食品保管庫など、特に安全性が求められる建物の内壁にも使用できます。ホルムアルデヒドを含まず、溶剤や可塑剤なども無添加という安全安心な塗料です。
 写真ではお伝えしづらいのがとても悩ましいのですが、塗料がのることによって壁に重厚感が生まれました。
 ちなみに当社の打合せ室では、デコパピアのみの仕上げと、ビオシールで塗装した仕上げの両方体感できる仕様となっています、安心の家づくりをお考えの方は是非お越しください。

【完成】外観(1)

自然環境はもちろん、近隣の日本家屋や蔵との調和にも配慮しました。地域の集落の中にあって違和感を感じさせない自然な佇まいです。

【完成】外観(2)

山あいのふるさとそのものの緑豊かな景観との調和を大切にし、外壁に上質なスギ材を施して木の存在感を際立たせました。

【完成】軒天

室内の快適性を重視し、窓を必要最小限にとどめ、すべてLow-Eトリプルサッシにしています。
深く設けた軒天井にも美しいヒノキ材を使用しています。
隙のない外観に仕上がっています。

【完成】玄関ドア

雪深い地域性を考慮した玄関へのアプローチ。
木の存在感と美しさに圧倒されます。

【完成】玄関

玄関収納も造作で設置しました。
ヒノキ材の床との色のバランスを考慮しました。

【完成】リビングダイニング

間接照明が穏やかな光を放つリビングダイニング。
ゆったりと広がりを感じられる室内はすべて天井高さ2200mmで設計しています。床材にはヒノキを用い、足に柔らかく吸い付くような感触が心地いいです。テレビボードやキッチン周りは職人の造作です。

室内の壁は、紙素材をベースとする紙クロスを採用しました。自然塗料ビオシールを塗ることにより、和紙と塗り壁がミックスされた、独特の暖かみに満ちた風合いをかもし出しています。

【完成】キッチン(1)

キッチンとパントリーはひとつながりに構成しました。
造り付けの収納で広さと機能性を確保しました。
キッチンフードの垂幕も既製品を使わず、木で作ることでキッチンにも木の優しさが加わります。

【完成】キッチン(2)

キッチン収納も数々のアイデアを盛り込みながら設計。
色々と収納するものが増えてしまうキッチンですが、スライド式の棚や天井部分の収納など、使いやすさを第一に考えられて作られています。上部にデッドスペースが生じないのも、低めの天井高の効果です。

【完成】パントリー

十分な奥行きがあり収納整理しやすいパントリーです。

【完成】和室

和室はすがすがしい本畳。
縦横の桟の太さが同じ「吉村障子」により、視覚的に空間の広がりが強調されます。

【完成】洋室(1)

寝室には広いウォークインクローゼットを設けました。
天井高と窓、建具、収納がすべて同じ髙さで統一されています。

【完成】洋室(2)

寝室のフリーランクも造作です。
ドアと床の木材が安らぎをもたらします。

【完成】ランドリースペース

可動吊り下げタイプの物干し竿を設置したランドリースペース。
換気性能にもこだわっており、洗濯物を外に干さない主義の施主一家にとって重要な場所になりました。

【完成】書斎スペース

ランドリースペースの一角はご主人の書斎。
自然な涼しさ、暖かさを求めるご主人は、エアコンではなく冷暖房パネルを採用しました。階段ホール(廊下)との間仕切り代わりにもなります。

【完成】洗面室

造り付けの収納が充実したユーティリティースペースになりました。
既製品を使うことはせず、洗面台を1から設計しています。
大きな鏡は開き戸になっており、中には小物をたくさん収納できます。アイデアでティッシュ箱入れを設置しています。

【完成】窓からの景観

2階窓から望むふるさとの景観は、額縁に納まった一幅の風景画のよう。

【完成】階段

階段は回り階段で設計されています。
階段の仕切りをシナランバーで造作することで、仕切りが階段手すりの機能を果たしつつ、階段幅の広く取ることができるため、とてもすっきりとした階段に仕上がっています。