しなのいえ工房が手がけた家を
ご紹介します。

佐久市蓬田の家

所在地 家族構成
佐久市 祖父1人+夫婦2人
竣工年 延床面積
平成28年9月 122.55㎡

昼は溢れんばかりの緑、夜は降るような星空に抱かれたH様邸。自然塗料を用いた柔らかな色合いと軒高を抑えたデザインが、周囲の自然に溶け込んでいます。
昨年までは築80年の旧宅で住まわれていましたが、「高齢の父のために快適な家を」と新築を決意。健康住宅に定評のあるしなのいえ工房に設計を依頼していただき、自然素材や換気システムにこだわった新居が完成いたしました。美しい借景も家族のお気に入り。「どの窓もベストポジションに配置されていて風景画みたいでしょ。設計時に模型も製作してくれたので、実際の暮らしを思い描きながら間取りを決めました」と奥様。

敷地調査

見渡す限りの雄大な自然に囲まれたこの土地で、H様の夢が詰まった新しい住まいを計画します。
窓から望む景観が、額縁に納まった一幅の風景画のように見せるため、建物の配置も検討します。

模型外観

間取りのプランをプレゼンする際、なかなか空間のイメージがつかめないお客様が多々おられます。確かにその場に立ったときの光景だとか、空間の広さでさえイメージしにくいですよね…。

そこでお客様にわかりやすくプレゼンするアイテムの1つが「模型」です。やはり外観も模型で見ると、すごくイメージが湧いてきます。

模型内観

模型の内観です。
家具を置いてみると、空間の広さが一目でわかります。
また設計する側としても、換気の設計や窓から見えるロケーション・ディテール確認など、模型を作って改めて気づく情報がたくさん詰まっているので、さらに奥深く設計する事ができます。

地鎮祭

地鎮祭を執り行いました。
お昼過ぎから雲に覆われ、雨もポツポツ…
ただ、地鎮祭の雨は縁起が良いと言われています。
地鎮祭の時に雨が降ると、「雨降って地固まる」ということわざが登場します。意味を調べてみると、「雨が降った後は、かえって土地が固く締まり、良い状態になる」とのことでした。
祭壇に二礼二拍手一礼して、無事に工事が進むことも祈願していきます。

切土

土地が傾斜な為、斜面の土を切り取って低くし平坦な地表を作ります。
一方で、土を付け足し、地表を平坦化するのを「盛土」と言います。
盛土は締め固めを行わないと、地盤の強度が十分に出ないのに対し、切土はもともとの地面を削るだけなので、地面は硬く締まったままの状態で、地盤の強度が維持されてます。

基礎配筋

配筋は、基礎の底盤を先に行い、その後基礎の立ち上がり部分を行います。鉄筋と鉄筋を結束線で結んで固定します。このように施工を行わないと、コンクリートを打設する時に、鉄筋がズレてしまいます。

配筋位置、本数、ピッチ(鉄筋と鉄筋の間隔)、鉄筋の径が設計通りであるか、しっかりとチェックを行います。

ベタ基礎

ベタ基礎とは、基礎の立ち上がり部分だけではなく、底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎です。
最近は木造住宅ではベタ基礎を採用するところがほとんどです。
家の荷重を底板全体で受け止め、面で支えます。
また、地面をコンクリートで覆う為、地面から上がってくる湿気を防ぎ、白蟻の侵入も防ぎます。

建前

これからお引き渡しまで、無事に工事が進むよう、スタッフ・職人一同最新の注意を払いながら作業を行います。

床断熱

建物の1階床下の全面に断熱材を施工して、外部の温度(熱気や冷気)の影響を受けないようにします。

斜天井断熱(1)

1階の天井をナナメにしたいので、垂木(屋根の骨組)の下に断熱材を施工します。
今回はブローイング(吹き込み)で300mmほど施工します。
この時、軒先からの空気を棟部や壁部から排出するため、垂木の間に通気スペースを設けます。
これを忘れると、軒先(写真左側)から空気が上がってこれずに熱や湿気を逃がすことができません。

斜天井断熱(2)

さて、垂木の間に黄色い断熱材が入ってますが、これがミソです。
この断熱材は文字の凹の形をしていて、へこんだ部分が空気の通り道となります。
これを施工しておくと、下から断熱材を吹き込んでも通気層がふさがれることはありません。

斜天井断熱(3)

断熱材の吹き込みました。
防湿シートを施工し、天井仕上げの施工を行います。

UA値(外皮平均熱貫流率の基準値)は付加断熱なしでなんと0.40!
平成25年省エネ基準の数値だとこの地域は0.56なので、熱橋(熱の逃げ道)を極限まで減らし、いかに室内を隙間なく包む断熱施工が丁寧に行われているかがわかります。

石膏ボード

壁と天井に石こうボードを貼ったところです。
これで熱が伝わりにくい天井となりました。

造作家具

キッチン収納を造作中です。
お皿の数や、家電を置く位置など、H様と事前に打ち合わせをしてデザインをします。
棚は可動式となっており、どんな大きさのものも収納することができます。

【完成】外観(1)

外観は佐久の美しい山々の景観と調和するように、だけど存在感があるデザインを意識し、あたたかい風合いの自然塗料を使用しました。

また、H様邸でも天井高2200㎜を採用しました。
天井高2200㎜にすることで建物の高さが強調されず、周りの景観に大きなインパクトを与えません。

【完成】外観(2)

玄関ポーチやウッドデッキなど、人が出入りする場所に面している外壁は、あえて杉の無垢材を使用して、H様や来客をあたたかく迎えます。

【完成】玄関

家の中に入った瞬間から、木のぬくもりをふんだんに感じられます。
大容量の収納を玄関の両サイドに大きく設けました。

【完成】リビング(1)

天井の梁のあらわしがとても美しいリビングとなりました。
お仏壇も収納できる造作家具は、天井まで無駄なく収納棚を設けています。もちろんTVボードも造作家具です。

【完成】リビング(2)

窓をやたらと設けるのではなく、どのような景色を眺め、どのような光を採り込みたいかを考えたうえで、厳選した場所に設置します。
窓から得られる心地よさをどこに座って体感したいかを考えれば、自然と最適な場所が見えてきます。

【完成】和室

リビングに隣接した和室は、リビング床と畳の段差がない為、建具を全開にすると、大空間としての利用も可能となります。
また客間としても大活躍してくれます。

【完成】キッチン

造作中だったキッチン収納も扉も付いてようやく完成しました。
コンセントの位置も、あらかじめ「どこに何を置くのか(炊飯器など)」H様と入念にお打ち合わせを行い取り付けます。

【完成】浴室

浴室はパナソニック商品です。
オプションで酸素を含んだミクロ泡で入浴後もぽかぽかが長持ちする「酸素美泡湯」を備え付けています。
横手摺も、洗い場での立ち座りや浴槽の出入りなど、浴室内での一連の動作をサポートします。

【完成】階段

木の風合いが美しい階段。
踏面長さ220㎜、蹴上高さ186㎜と、ゆとりのある寸法にしたので、どんな年齢層でも楽に上り下りできます。

【完成】寝室

開口はなるべく可動域で場所を取らない引戸にします。
また天井高2200㎜と建具高、窓上端を同じにすることで、視覚的にゆったりとした広がりを生むことができます。